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雑誌Cobaltの思い出

年末のご挨拶に付け足そうかな~とも思ったのですが、『ご挨拶』カテゴリに入れるのも違う気がするので、これだけで単独の記事にしようかと思います。
まとまりなく長くなってしまいそうですがcoldsweats01
(なので以下は畳みます)

 

 

私が雑誌Cobaltと出合ったのは、中学一年生の頃です。
氷室冴子先生の『なんて素敵にジャパネスク』からコバルト文庫に嵌まった私。同世代の中では掃いて捨てるほどいる、よくあるパターンでございます。
学校の傍の本屋さんで雑誌のコバルトを見つけた時のことを、今でも覚えています。あの頃のコバルトは季刊で、判型はB5サイズで、値段は500円でした。
どうして値段まではっきり覚えているのかというと、当時私が買っていた少女まんが雑誌と比べて、明らかに高価かったからです。500円の雑誌は中学生には高価いsweat01
(確かあの頃、りぼんは380円、花ゆめ230円、別コミ260円くらいだったかと思います)
でも、季刊なら年に四回しか出ないしと思って、購読を決めました。
スーパーファンタジー文庫の創刊やファンタジーロマン大賞、イラスト大賞の開始なども、雑誌の告知で見たことを覚えています。
(私、ファンタジーロマン大賞の第一回が初投稿だったんですよ。一次にも引っかかりませんでしたけどね~sweat01

 

その後、紆余曲折を経て、ロマン大賞受賞後第一作を雑誌に載せていただけることになった私。
(↑かなり間を省いた! 本当に紆余曲折が長かったので。そこをじっくり書くと連載になってしまうsweat01
あのコバルトに! 私の書いたものが載る! しかも、短編が!(←当時の私は短編が大の苦手だった。今も決して得意ではない)
忘れもしません、2009年11月号。短編『あなたの香りが消えるまで』が載りました。原稿用紙50枚の短編を何本も書いて、やっとOKが出たものです。
雑誌の見本が届き、自分の作品が載っているのを見た時は、手が震えました。というか、手が痺れました。
私は本当に短編が苦手で、もうこの先、雑誌に何か載せてもらえることがあるとは思えませんでした。これが最初で最後、くらいの気持ちでした。

 

ところが――。
それからまた紆余曲折ありまして(有体に言うと、文庫新作のボツが続いた!)、文庫原稿を直し、直し、直し……いつまで続くかわからないボツスパイラルの合間に、ストレス解消を図って短編を二本書きました。
短編が苦手な私がどうして自ら短編に手を出したのかというと、原稿の直し指令が入ればまたその作業をしなければならず、担当さんが文庫原稿を読んでくれてその返事が来るまでの間に何か書こうと思ったら、長い話を書く時間はないのです。
短編恐怖症の治療の意味も込めて書いたそれが、まさか雑誌に載ることになろうとは……。しかも二本とも。さらにもう一本書いて、雑誌で読者投票企画をやろう、なんて話になるとは……。
受賞一作以来、もう二度と雑誌に載ることはないと思っていたのに、三号連続で短編掲載というとんでもない事態になりました。しかも読者さんからの投票で一番人気の高かった作品を文庫化しよう、というおまけ付きです。

 

何が運命を大きく動かしたのでしょうか。その後、雑誌には本当にお世話になりました。
なんといっても忘れられないのは、初めて付録のお話をいただいた時。
『月の瞳のエゼル』をカレンダーのラインナップに入れるとのことで、カレンダーの裏面に載せるミニ小説を書いて欲しいという依頼でした。
私にとって雑誌の付録というと、まんが雑誌の付録というイメージが強く、『付録の仕事=まんが家さんの仕事』という感覚でいたのです。それが、小説書きの私が、付録!? 付録の仕事!?
大変有り難いけれど、ミニ小説なんて書いたことない! 大丈夫なのか私!?
あの時はかなりテンパっていたと思いますsweat01

 

そしてその後、何度も付録のお仕事をさせていただきました。
一番心配だったのは、『贅沢な身の上』のまるごと一冊BOOKを作っていただいた時。何かの企画の隅っこに加えてもらうだけなら、他の作家さんたちの人気に頼っていればなんとかなる! でも私の作品だけで付録をひとつ作ろうなんて、無茶でしょうよ~!bearing
あとでアンケートの結果を聞いた時は、本当にほっとしました(一位だったらしいです。アンケート回答してくださった皆様、今頃お礼を言うのも何ですが、ありがとうございました!)。もっとも、犀川さんのまんがに助けていただいたところが大だったとは思いますがsweat01

 

そう、まんがといえば、『贅沢な身の上』は雑誌でコミカライズ連載もしていただきまして。
私は毎号、ネームチェックという形で関わらせていただいておりました。
私はですね、どこにでもいる何の変哲もないただの少女まんが好きでして。まんが家さんのネームを拝見出来るというだけで有頂天になれるというのに、そのネームが、私の作品を元にしたものなんですよ!!! この感動・感激たるや生半可なものではございません。
毎号、とっても楽しくネームを見せていただいておりました。
奇しくも、連載第一回の始まった号から雑誌の紙質が変わって、厚くなったのです。それがさながらまんが雑誌のようで、余計に妙な感動を私に与えてくれたのでした。

 

そういえば、雑誌の判型が小さくなったのが2008年9月号からで、ちょうどその号に私が落選した2008年度ロマン大賞の選評が載っているのです。
うわー、小さくなったなあ、と思いながら選評を読んだのを覚えています。
あと、『作家の壺』という企画コーナーに呼んでいただいて、ハープを弾いたのもよく覚えています。
ずっと触ってみたかった楽器なので夢中になってしまって、企画だということを忘れて本気で楽しそうだった、と担当さんに言われてしまったりしましたcoldsweats01
そうそう、この号にはミニ小説も載せていただいたのでした。これも結構短い作品でした。

 

雑誌がなかったら私、今も「短編なんて書けないです、無理です~bearing」と言ってる人だったと思います。
2008年の落選をきっかけに担当さんに付いてもらった時、長編しか書いたことがないのだと話すと、受賞デビューとなったら受賞一作の短編を書かなきゃならない、この業界でやっていきたいなら注文された枚数で書けるようにならなきゃ駄目、と言われたのもずっと記憶に残っています。
その後、雑誌や文庫の特典のお仕事で、本当に鍛えていただきました。私が短い枚数のお話を書けるようになったのは、雑誌のおかげです。
膨らし粉の神様と闘いつつ、いつか短くすっきりした文庫を仕上げるのが目標です。

 

……うわあ、つらつらと書いてきたら、本当に長くなってしまいましたsweat01
そんなこんなで、常々雑誌に感謝しながら生きてきまして、その紙の雑誌が終わってWebに移行するという話を聞いた時は、電話口で「えっっ!?」と大声を上げてしまいました。
絶句しているところに重ねて、紙の雑誌最終号からWebマガジンにかけて連載のお話をいただき、それはまあ驚いたのなんの……。しばらく呆然としてしまいました。
雑誌に育てていただいた私なので、最終号に載せていただけるのはとても嬉しく、Webマガジンの新しい門出に関わらせていただけるのも嬉しかったです。
コバルトが紙の形で読めなくなるのは確かに寂しいですが、Webマガジンになっても、面白い作品や企画がたくさん載っています。大勢の方に読みに来ていただきたいです。
私も時々、載せていただけたらなと思います。とりあえず近いうちにまたお邪魔させていただけそうなので、その際は改めて告知いたします。

 
ではでは、とりとめなく書き散らかした雑誌Cobaltの思い出、ひとまずこの辺でhappy01

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