原稿の大きな山を越えまして、少し気が楽になりましたー。ほっ。
というわけで、ちょっと雑談(?)でも。
雑誌Cobaltにて、拙著『贅沢な身の上』シリーズを全員サービスドラマCDのラインナップに入れていただいたのですが。
前編と後編に分かれていまして、その前編の方がそろそろ応募者の皆様のお手元へ届いているようです。
Twitterでは思い出したようにつぶやくドラマCDネタですが、ブログではあんまり書いてないなーということに気づき、ちょっとした裏話的なお話でもしてみようかと思います。
このお話をいただいて、書き下ろしの原作をということになり、私がまず考えたのは、
「読者の皆様が聴いてみたいであろう、お約束の台詞をふたりに喋らせたい!」
ということでした。
もちろん、作者の私自身が聴いてみたい台詞、というのも含めて、既刊を読み返していろいろ台詞をピックアップしました。それらを出来るだけ詰め込む形で2本のミニ小説を書きました。
「うんうん、そうだよね。花蓮ちゃんと陛下が実際にあんな台詞やこんな台詞を喋ったらこんな感じだよね!」と思っていただけましたら嬉しいです。
前編は『花蓮編』ということで、花蓮ちゃんの視点で進む街中デートのお話です。
こちらの方がまだまともと言いますか、陛下が甘い言葉をささやいたり、花蓮ちゃんが陛下にドキドキしたりする場面もあります。
花蓮ちゃんってこんなに可愛かったんだー、と声を付けていただいて初めて知った作者でございます(おい!)
後編は『天綸編』。こちらはまだ私もサンプルしかいただいていない状態です。
これはもう、陛下がずっとかっ飛ばしてます。最初から最後まで残念なイケメンです。
収録後、天綸役の岡本寛志さんに「アホなことばかり言わせてしまってすみません!」と頭を下げて謝らずにはいられなかったくらいです。
そう、そして前編のキャストトークで、天綸ボイスに関する作者の要望が赤裸々に暴露されておりますが!
言い訳を、言い訳をさせてください!
あのですね、何せ作品の音声化なんて初めての経験でして、収録に立ち会わせてもらえるものだとは知らなかったのですよ私!
それで、「どういう風に喋って欲しい!」というポイントだけは声優さんに伝えてもらわねばならぬとばかり、原作の原稿にキャストおふたりへの要望も付けて提出したわけです。
そしたらば、「○月○日にドラマCDの収録がありますが、来られます?」とお誘いがあり、「もちろん行きますともっ」というわけでいそいそと上京いたしました。
ほー、これが収録スタジオとゆーところか~とふわふわした気持ちになりながら、テーブルの上にシナリオを発見した私。かぶりつく私。
これがシナリオか~~! 私が書いた原稿がこんな風に~~!! BGMやSEの指定が面白い~~!!! とさらにテンションが上がる私。
ふと、表紙に『原作者のコメント』というのがあるのに気づく私。
監督さんから、キャストのおふたりに、「キャラを演じるにあたっての注意点などあったらどうぞ」と言われる私。
シナリオの表紙にある『原作者のコメント』と同じことをおふたりに話す私。
…………なんだか、すごくくどい人みたいで気まずい……っ!
初めから直接言えるものだと知っていれば、知っていれば……っ!
や、ヒロインの声が可愛くて、ヒーローの声が格好いいのは、まあ当たり前のことですよね(笑)
これは別にわざわざ注文をつけなくても、そう演じていただけるものだと思います。
なので、花蓮役の大空直美さんにはデフォルトの「可愛い」に「とぼけた感じ(自分が変人だと気づいてない)」をプラスしてくださるようにお願いしたのですが。
問題は陛下でございます。この方、発言とモノローグのほぼすべてが残念!
でも、アホなことをアホな風に喋っても面白くないじゃないですか。アホなことを飽くまで大真面目にエエ声で喋るところにおかしみがあるってものじゃないですか! その方が残念なイケメンぶりが際立つじゃないですか! ココ最重要ポイントですよ、なんだったら煌恋検定に出ますよ!(※出ません)
というわけで岡本さんに、
「この人、アホなことしか言わないんですが、どんなアホな発言もモノローグも、飽くまでイケメンボイスでお願いします」
と、面と向かって、口頭で、はっきりとお願いしたのでした。
収録中も、細かいところにこだわっていろいろ口出しさせていただきました(すみません~!
)
その結果――大層素敵で残念な陛下を堪能させていただくことが出来ました!
そしてあのキャストトークになったのでした(笑)
キャストトークといえばですね。
これを聴きながらとても不思議な気分でした、私。
だって、『自分が会話に参加していない場所で、自作品のキャラ名が飛び交っている』という経験を初めてしたのです。
私にとって、「花蓮」とか「天綸」という名前を音として耳で聴く機会といったら、担当さんとの会話がまず一番。続いて、私の本を読んでくれている友人知人との会話。どちらにしても、その会話には私自身が加わっています。
『本屋さんで自分の本を買ってくださった方』だったら何人か目撃したことがあります。でも、『自分の作品について会話している方たち』がいる場所に行き合ったことなど今までございませぬのだからして!
そんなわけでこのキャストトークの収録中は、なんとも奇妙で、くすぐったくて、嬉しい気持ちになりました。なんだか自分の作ったキャラが自分の手を離れて歩き出した? みたいな(笑)
そんなこんなで、大変貴重な体験をさせていただいたドラマCD収録でした!
後編の応募締め切りは今月末ですので、興味がおありの方はぜひGETして聴いてみてくださいませ~!
……ちなみに後編のキャストトークは、とある話題に終始している感じです(笑)
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