暮れの元気なご挨拶2012。
2012年ももう終わりますね。早いですね!
私にとって今年は、ひたすら原稿を書いて、隙間にちょろっと観劇に出かけて、という記憶しかない一年だった気がします。
刊行ペースとしては、上半期に4冊、下半期に2冊という、なんだか前半に偏った感じで、じゃあ後半は暇だったのかというと、そうでもないのが不思議……。 いろいろ、来年に向けてのものを作業していたりするせいですね、きっと。
今年に書かせていただいたもので嬉しかったといえば、何はなくともラッドくんの文庫です。
これはもともと受賞一作用に書いた短編でしたが、その後、勝手に続編タイトルが2本、ポンと浮かんじゃったのですよ。
1本目が『あなたの香りが消えるまで』だったから、同じ系統で、『あなたの音色が枯れるまで』と『あなたの吐息が果てるまで』ってのはどうかな? と。
私はタイトル先行型物書きなので、タイトルを思いついちゃうとテンションが上がって頭の回転が加速します。当たり前のよーに物語も考えてしまいます。
1本目が「私と駆け落ちしてくれない!?」から始まったから、2本目は「私を買ってくれない!?」で、3本目は「私と死んでくれない!?」にして、ついでにアーシャがラッドを追いかけてきてすったもんだあって大団円!
――という三部作構成の筋書きを、勝手に考えたわけです。
で、勝手に2本目のお話を書いた!(笑)
書くだけ書いて、しまい込んでおいた! そうしたらいろいろあって、ひとり総選挙企画で雑誌掲載の幸運が舞い込んできた!
でも文庫化が決まったのは別作品だったので、大団円に到る3本目はまた勝手に書くだけ書いて自己満足しておこうかな~などと考えていたある日。
「ラッド、文庫にまとめませんか」というお話が!
もちろん小躍りするほど嬉しかったのですが、「ひとり総選挙で選ばれなかったのに、い、いいのかな……」という思いも強く。担当さんに「ほんとにいいんですか~?」と繰り返しながら、嬉しさと不安に揺れつつ書き下ろし分を書いておりました。
……はい、本を読んでくださった方は、「え、三部作?」とお思いかもしれません。実際の文庫は、四本の短編連作になってますから。
や、初めは3本目は原稿用紙100枚くらいの中編でまとまるかな、と思っていたのですよ。それがいざプロットを作り始めたら、とてもそれでは収まらない! というわけで、中編2本に分けることにしたのでした。
ともあれ、名前しか出ていなかったアーシャをちゃんと登場させることが出来て、とても嬉しかったです。ええ、懐かしいエォンをちょこっと書けたのも楽しかったです(笑)
他にも、今年はいろいろ初めての経験をさせていただきました。
自分の作品がコミカライズされたり、音声化されたり。
雑誌の付録にもいろいろ取り上げていただいて嬉しかったです。
去年の暮れのご挨拶では、「来年はもうちょっとわけがわかるようになりたい」などと言っていましたが、結局のところ今年もわけがわからないまま走り続けていた感じです。
こんな頼りない新米物書きに今年一年お付き合いくださった読者の皆様、ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします!
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